ゼミの内容
日本経済やアメリカ経済などにおける財政金融政策やビジネスサイクルなど、マクロ経済学に関することを中心に取り扱う予定ですが、具体的なテーマは参加者の興味によって決めます。
演習の前半は関連する教科書の輪読が中心となります。3年次にはグループで共同論文を、また4年次には卒論を執筆することが大きなゴールです。具体的な卒論のテーマなどは、各自の興味を尊重したいと考えています。
ゼミ生に求めること、期待すること
知的好奇心にもとづいて、新しい知識を貪欲に獲得しようとする姿勢を期待します。多くの最新の情報は、日本語のみならず英語で発信されていることが多いため、英語に抵抗がない方が良いかもしれません。
大人数の講義と違って、ゼミはみなさんの積極的な参加によって成り立ちます。自分の担当が終わったら、教室の後ろでじっと息をひそめている、という態度は望ましくありません。ボク自身は、ゼミという場を提供し運営においてのサジェスチョンはしますが、基本的にはみなさんの自主的な運営に任せます。
ゼミの活動を通じて、論理的に考える力、データリテラシー、自らの考えを効果的に伝える力(プレゼンや文章としてのアウトプット)を獲得して欲しいと思っています。また、ゼミの友達はこれまでとは違ったアングルから将来につながる友人関係を築くことが出来ると思うので、勉強するときは真剣に勉強し、遊ぶ時は真剣に遊ぶようなゼミになってくれると、個人的には嬉しいです。
私の研究分野について
専門はマクロ経済学と計量経済学の統合領域です。現実の経済を記述する上で、理論モデルの現実との整合性は極めて重要です。また、逆に経済のメカニズムを解き明かす上で、現実に起こっていることをきちんと明らかにし、それを理論モデルを用いて説明することも同じように重要です。具体的には、動学確率的一般均衡モデル(DSGEモデル)の構造推定が専門です。また、ファクトファインディングとしての時系列分析もやっています。
最近では、マクロ経済学とはちょっと違いますが、人流データを使った研究(一般向けの記事)や、人々の財政政策に対する意識の研究などにも興味があります。
ゼミ選考について
- ゼミ選考に特別な課題はなく、面接のみです。面接には、普通の格好で来てください。
- 「普通の格好」というのに特別意味はありません。
- 「センス見られているのかと思いました」と言われて、そういう見方もあるんだなぁと感心しましたが、全くそういう意図はありません。
私家版ゼミ友
2024年現在、ボクが特別研究期間中で講義やゼミなどを担当しておらず、どんな雰囲気なのか情報が少ない、という意見があったので、ゼミ生がいたら作ってくれていたであろうゼミ友の内容を勝手にボクが書いてみます。
過去のデータ
第一回募集 | 第二回募集 | 復学者・EDP | 男女比 | |
2019年度(第1期生) | 6 | 8 | 1 | 12:3 |
2020年度(第2期生) | 15 | 1 | 10:6 | |
2021年度(第3期生) | 18 | 11:7 |
- 出来るだけ色々なバックグラウンドの人に集まって欲しいと思っているので、復学者やEDPの学生はキャパシティの許す限り受け入れたいと思っています。
- 選択の余地があれば、男女比は政経の割合(2:1程度)に近づけれればと考えています。
就職・進学
これまでは、ゆるふわキャラが多かったにも関わらず、みんなボクの想像以上にきちんと就職の実績を積んでくれています。総合商社、IT、コンサル、デベロッパー、メーカー、保険など企業へ就職しています。また、国家公務員試験を受け、霞が関で働くケースや、大学院進学(早稲田大学経済学研究科、商学研究科、北海道大学公共政策大学院、Georgia Institute of Technology)や医学部への学士入学などもありました。
資格
過去に公認会計士の資格を取得した学生がいます。ただ、個人的には、現在資格勉強をしている人は、資格に集中するべきだと考えています。ですので、通常は資格獲得を目指している学生を合格にすることはありません。これまでの唯一の例外は、すでに短答試験などの第一段階などをパスしていた場合のみです。
その他聞かれたこと
- 飲むのは好きですか?
飲んでいろんな話をするのは好きです。時代が変わってきているので学生と教員の距離感は難しい気もしますが、飲みたい人たちと飲みに行けると(もしくは、飲めない人たちと何か他のことをしに行けると)嬉しいです。
片山宗親ゼミに関する質問がある場合は、気軽にmkatayama@waseda.jpまでメールをください。
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